タイに住んでいる事もあり、勧められた本です。
遠藤周作の作品で、ラオスやカンボジアなどを含めたお話で、徳川家康が内政政策を打ち出しはじめたころの物語です。
主な登場人物は、山田長政とペドロ岐部で、あとがきを読むと、この2人は、歴史資料に名を残している人物だったそうで、山田長政は、アユタヤの傭兵隊長で、リゴール藩主になった人物です。ペドロ岐部は、有馬神学校の卒業生で、ローマで神父となった人物です。
王国への道
多くの日本人が外国に移り住み、生活をしている現代においても、海外生活は大変なことも多くある事を知っているので、この時代に海外に身をおくことがどんなに過酷であったかを想像すると、さらに考える部分があった。ただ、1つ思うことは、二人とも自身の意思を全うしたということ。そして、それは何処にいようとも、関係なく。どう生きていくかなのだと思う。

ペドロ岐部は、キリシタン追放令のため、ルソンに向かう船に載ると、キリシタンではない男が、便乗していた…それが山田長政だった。そして、二人は出会うのですが。

一方は、キリスト教の使途となるため、そしてもう一方は富をつくるために、日本から遠く離れた場所で生きていく。

ペドロ岐部は、出会った船で、長政の旅立った理由に対し、
「むなしか。富も力もむなしかものぞ。そげんことのわからんとか」
と言う。そう、方や富と名声を手にしたく、そして片方は全ての欲望を捨て神に仕えることのみを目指した。二人は間逆の道を進んでいくのです。ただ、その間逆に見える道は、近しき部分を存分に持っているのですが…。

とても読み応えのある、内容の詰まった作品でした。歴史上の登場人物とは言うものの、明らかに多くの部分は、遠藤周作が描き出し、彩った作品であることは、間違いなく。
一気に読みきってしまいました。

欲を言えば、私は最後の結の部分に、もう少しほしかった…。もう少し、読んでいたかったのかもしれませんが、起承転までの内容が濃すぎたゆえ、さっぱりと終わりすぎてしまった感が残り、後もう少し欲しかった!!! と感じました★

でも、古い言葉が使われているものの、読みやすく、戦略や精神的な攻略術などは本当に面白かったです。

上を目指し、自分の道を歩む長政も、決して悪になりきれない…。人を騙したり、蹴落したりしなければ成功はないと言いつつ…苦しんでいる彼がいる…そこが憎めなかったりするんです。

この本の中では、長政がメインで、ペドロ岐部の詳細は余り描かれていませんが、遠藤周作と言えば、キリスト教を書かせたら日本を代表すると言っても過言じゃないくらい、テーマとしておいるので、彼の事を描いた「銃と十字架」も気になります。

遠藤周作の作品は、昔とてもはまって読んでいますが、すごく久しぶりに読んだ彼の作品は、高校生だった時の自分が感じていた部分よりも、もっと広い部分に触れました。本当にすばらしい作家さんです。

もしも、お時間あれば、ぜひ読んでみてください★
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