今日は、ちょっと真剣に書いてみようと思う…。
この映画のトレーラーが流れていたころ、おばあちゃんが観たいと言っていた映画だ。
本当に大好きだったおばあちゃんと、一緒に見に行くことが出来ずにいた映画を、観た。『半落ち』だ。

半落ち

もともと、TV制作時代に携わった番組が、Cold Case(未解決事件)だったり、失踪者を探したりと、そんな番組だったこともあり、考えさせられる部分がたくさんあった。
本当は、事件にならなければ、世間に知れる事のない事実。そして、隠したい事実。 それを明るみに出さなければいけない辛さ。
本当は、家族でさへ知らなくていい事だって、たくさんある…。
私だって、世間に知られたくない事なんて、星の数ほどある…。
それでも、一度、事件になってしまえば、出さなければいけなくなってしまうこともある。
解決を望む家族と接するって、どうしていいのか、結局分からなかった。 抑えきれない良心の呵責が、逆に遺族を傷つけたように思う。
遺族担当を基本的に任され、とことん話し、本当は他人様には話さない事も聞いてきた。そして、知ってはいけないだろうことも聞いてきた。
知りたいと切願する家族を裏切り、故人の名誉のため隠し通した事実もある…。
真実は、真実でなく、どこまでも不明瞭だった…。無力を感じ、諦め、どうにも動けなくなることも、たくさんあった。
殺人現場に通い続け、眠ることもままならず、必死になっても、自分の時間のほぼ100%をつぎ込んでも、解決しない事の方が多い。
恨まれ、裏切り者として扱われる事も多くあった…。 そんな時代を思い出した…。

半落ち2

そして、老人ホームや、施設で働いていた時代までも、思い出さなければいけなかった。
ドナーの見つからない家族、アルツハイマー病…。全てが、自分が関わってきた仕事の一部だった…。

アルツハイマーは、通常の自分と制御できない自分が入り混じる。制御できない自分の間に、通常の自分がふと戻ってきたりする。
だから、恐怖を感じ、皆苦しむ。まじめであればあるほど、多分苦しむと思う。一緒にいて、そう感じた。
こんな自分は、自分ではないと感じてしまう、アルツハイマー病の苦しみ。そして、殺してほしいと願う気持ちは、痛いほど分かる。
自分も、制御できない時の自分が、ふと通常の自分に戻ったら、本当に心からそう思うだろう。
だって、テレビや映画で観るアルツハイマー病は、あくまで”みせれる”範囲のもので、実際はもっともっと過酷だから。
ましてや、この映画の場合、息子を失っている…。 

半落ち4

おばあちゃんの残した日記を思い出した。通常の自分が一生懸命にここにいると伝えていた。
文字が震え読めなくても、一生懸命さがノートから伝わってきた…。 おばあちゃんが亡くなった日、私はその日記を読んだ。
葛藤が…苦しみが…そして全ての人に対する感謝の気持ちが…たくさん たくさん 綴られていた…。

本当に愛している人に、殺してくれと頼まれたら…? 自分は殺人を依頼するのだろうか、それとも、自ら命を絶つのだろうか…?
それとも、そんな事を考える間もなく、制御できない自分が、全てを覆ってしまうのだろうか…?

たくさんの事を考えた映画だった。まだ、普通の時間が流れていたおばあちゃんと観たかったと思う。
おばあちゃんは、この映画を観て、どう思ったのだろう。

もしも、観ていないのであれば、ぜひ一度観る事を考えてほしいと思う。
少し長い部分や、いらないなと思うシーンもあると思うけど、それはそれとして、観てほしい映画だった。

★あらすじ★ (Wikipediaより)
「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」

県警捜査一課強行犯係指導官、志木和正警視は、連続少女暴行事件の捜査に当たっていた。犯人確保の電話を待つが、かかってきた電話の内容は、上司からの「現職警察官による、妻の殺人の取り調べを担当せよ」という依頼だった。自首してきた犯人、元警察官の梶聡一郎は、アルツハイマーに侵された妻を殺害した動機、経緯についてすべて正直に話し、事件は「完落ち」で終わるかに見えた。だが、事件が発生してから出頭するまでの「空白の二日間」について、梶は一切の供述を拒否する。その後、家宅捜索と新聞社によって、「空白の二日間」に梶は歌舞伎町へ行ったらしい事がわかった。また、梶の自宅には「人間五十年」という奇妙な書が残されていた。「空白の二日間」の供述をじっくりと取ればよい、と考えていた志木だが、「歌舞伎町」の悪いイメージが独り歩きすることを恐れた上層部は、保身のため、梶に虚偽の供述をさせるよう志木に強制する。

事件は検察にまわされ、志木と面識のある地方検察庁三席検事、佐瀬銛男は、供述が捏造であることを見抜き、警察内部の調査を進めようとする。志木に捜査を託された佐瀬は、県警に無断で検察による梶の家宅捜索を行うが、肝心な物証はすでに県警に持ち去られた後だった。いよいよ警察本部の調査に乗り出そうとしたとき、横領の疑いで以前から内偵を受けていた検察内部の人間が、置き引きにより県警に逮捕される。上位捜査機関である検察の人間が、下位組織の警察に逮捕されるなどということは、検察にとってあってはならない恥辱である。県警は検察に「逮捕は検察内部の調査により行われた」こととする代わりに、梶の事件について、供述の捏造を黙認するよう取引を持ちかけた。検察は取引に応じ、県警の不正を暴こうとした佐瀬の努力は闇に葬られる。

偶然にも佐瀬の口論を聞いてしまった東洋新聞支局記者、中尾洋平は、独自に調査を開始し、梶聡一郎の「空白の二日間」と「供述の捏造」を説明するための情報を集め始める。駆け引きの末、ついに一大スクープを得たが、警察、検察の隠蔽にあい、立ち消えとなってしまう。

佐瀬と同期生の居候弁護士、植村学は、被害者の姉(=梶の義姉)である島村康子に、梶の弁護を引き受けたいと持ちかける。その裏には『人権派で名前を挙げたい』という考えがあった。梶聡一郎の私選弁護人となった植村は、島村から梶聡一郎は歌舞伎町に行ったことをつかむが、梶聡一郎からは証言を得ることができなかった。この不完全な証言では不利になると考えた植村は、島村の証言を公表しなかった。

事件から時間がたち、事件も忘れ去られた時、裁判官の藤林圭吾は、この事件の担当になる。警察発表に疑念を持ちつつ、初公判に臨むが、警察、検事、弁護士までが、「空白の二日間」について口をつぐんでいた。現実に藤林は驚愕するが、高名な裁判官だった父もアルツハイマーに侵されており、梶の妻のように「自分がまともなうちに殺してくれ」と、妻に頼んでいたことを知る。裁判で、佐瀬は梶を厳しく糾弾しながらも、懲役4年という短い求刑をする。藤林は真相の解明を諦め、その求刑を受諾することにした。

定年間近の刑務官古賀誠司は、新しく迎えたおかしな受刑者、梶聡一郎の処遇に困っていた。そこに志木という男からたびたび電話が入るようになる。そして遂に志木は、「人間五十年」の謎の解明に成功する。

半落ち3

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