三浦しをんの本にハマり、ほぼ読破していますが、あまり面白くないと言われていたので、手を付けていなかった「きみはポラリス」。
短編集が一冊になっているのですが、その中の1つの物語…「裏切らないこと」…の中で、印象に残った言葉が幾つかあった。
それを書きたいなっと思った。

****  『きみはポラリス』 (裏表紙より)********
どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片思い、禁断の愛…言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性ははない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている…。誰かをとても大切に思うときに放たれる、ただひとつの特別な光、カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。
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この短編集の中の「裏切らないこと」で、ふと気になった言葉達を ただ集めてみる…
きみはポラリス

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子供の僕 「浮気ってなに?」
多恵子さん「本気だと誓った相手を裏切ること、かねぇ」
よく分からないが、なんかかっこいい答えだ、と俺は思った。

……中略……

多恵子さん「浮気をしない男はいる。もっともらしく、『そんな男はいない』と言う人間は、本気を貫く男にまだ会ったことがないだけだ」

……中略……

多恵子さん「でもまあ、あんたのお母さんは幸運だともいえるね。もし本当に、本気を貫く男に会っちゃったら、一大事だからね。本気を貫くって事は、一度気持ちがそれたら、もうそれきりってことだ。浮気だなんだって、手軽な刺激をくれる旦那のほうが、よっぽど安心してられるし、扱いやすいってもんだ。」

……中略……

多恵子さん「どういう結論を出すかはわからないが、あんたのお母さんは、まだいくらでもやり直しがきくって言ってるのよ、あたしは。もし本気を貫く男にあってしまったら、『次』なんてないからね。すべてを捨てて受け入れるか、全力で逃げるか、どちらかしかないんだ。それはけっこう、しんどいことだよ。」

……中略……

多恵子さん「あたしが言いたいのはね、裏切っちゃいけないってことだ。あんたがいま、とてもつらくて、あんたの母親をかわいそうだと思うなら、あんたは本気を貫く男にならなきゃいけない。簡単だよ。このひとだと思ったら、全てを捨てて、すべてを捧げればいいだけなんだから」

……中略……

多恵子さんは、春先に倒れ、救急車で運ばれていった。

……中略……

多恵子さん「喜一、あんたを一人にしてしまう」
喜一さんは、雑誌から顔を上げ、多恵子さんの手に自分の手をそっと重ねた。
喜一さん 「かまわねえよ。そう長い間のことじゃない」
俺はゆっくりと後ずさり、病院の廊下を走った。背中でランドセルがガタガタと音をたてた。表に飛び出し、バス停で俺は息を整えた。握りあった2人の手が、まぶたの裏にいつまでもいつまでも残った。

……中略……

次は娘もいい。恵理花の体温を腕に感じながら、俺は思う。今度は恵理花が妬くかもしれないが、俺は自分がどうすればいいのかを、もう知っているから大丈夫だ。
きみたちを決して裏切らない。だから安心して、きみたちも誰かを愛すればいい。裏切られ、傷つくことがあっても、恐れずに他者を愛するといい。俺は態度で、俺の大切な家族にそう示し続けるだろう。
死ぬまで飽きることなく。
裏切らず、本気を貫く。多恵子さんが言っていたように、それは本当に簡単なこと。

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久しぶりのお休みに、ビールを飲みながら、まったりと読んでいた「きみはポラリス」。期待がなかった分、なんだか嬉しかった。
言葉が優しくて、そのままでいることを、とても美しい事だと感じた。
色々な人生を、それぞれにキラキラして見せてくれる。色々な人生を、ありのまま、そして個人的に判断せず、書き綴る。
自分の人生こそが、自分だけが歩ける、唯一無二の存在である事を教えてくれる。それが、三浦しをんさんだ。
そして、そういう三浦さんの言葉が、大好きだ!! っと、また思ってしまった(笑)
きみはポラリス イメージ

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